~色を判断するときに起きていること~
このブログでは、色弱である私自身の体験や経験をもとに、できるだけ分かりやすく整理してお伝えしています。
はじめに
色弱というと、
「赤が緑に見えるんでしょ?」
「緑が赤に見えるんだよね?」
と聞かれることがあります。
でも、実際の感覚は、
その言い方では少し足りないな、とずっと感じていました。
この記事では、
色弱の「見え方」そのものというよりも、
色を判断するときに、頭の中で何が起きているのかについて、
自分の体験をもとに書いてみたいと思います。
赤でも緑でもない「赤緑色」
私の場合、
赤が緑に見えているわけでも、
緑が赤に見えているわけでもありません。
赤と緑が、
入れ替わるのではなく、溶け合って同じ色として見える感覚に近いです。
無理に言葉にすると、
それは「赤緑色」。
赤でもあり、緑でもあるけれど、
どちらか一方だと断定できない色です。
ただし、
すべての赤や緑が同じように見えるわけではありません。
はっきりした赤、
はっきりした緑、
コントラストが強い色は、
私にもちゃんと赤や緑として見えます。
だからこそ、
「見えていない」わけでもないという不思議。
見え方と「判断」は別の話
色弱について説明するとき、
どうしても「どう見えているか」に注目されがちですが、
日常で実際に困るのは、少し別のところにあります。
それは、
色をどう判断するかという部分です。
色の違いが分からないこと、同じかどうか判断できないこと
色弱だと言うと、
「色の違いが分からないんだよね」
と言われることがあります。
それは確かに間違いではありません。
ただ、日常で困る場面としては、
それと同じくらい、
「これとこれが同じ色かどうか判断できない」
という感覚もあります。
色の違いが分からないことと、
同じ色かどうかを断定できないこと。
この2つは、
私にとってはどちらも同じくらいのレベルで起きています。
実は本当に同じ色なのに、
自信を持って
「これは同じ色です」
と言えない。
違う色なのかもしれないし、
同じ色なのかもしれない。
その確信が持てない状態が、
地味だけど、日常ではやっかいだったりします。
ちなみに、「同じ色を揃えるゲーム」として有名な
ぷよぷよですが、
色弱の私にとっては、正直ほぼただの運ゲーです(笑)
「何色?」と聞かれること
今ではすっかり慣れて、
自分で言うのもなんですが
色弱の達人(笑)みたいな状態になりました。
「これ何色?」と聞かれても、
笑って適当に答えられるようになったと思います。
たぶん、
長年の経験と勘で
「まぁ、この辺だろうな」
と判断できたり、「分からない」と普通に答えます。
でも、子どもの頃は違いました。
あまりに何度も
「これ何色?」
と聞かれると、正直ちょっと嫌な気分になることもありました。
だって、分からないものは分からない。
見えていないわけじゃない。
ちゃんと見えている。
でも、
それを言葉にできない。
赤でもなく、緑でもない、
あの「赤緑色」みたいな感覚です。
大人になれば割り切れることも、
子どもの頃は、なかなか割り切れません。
子どもの頃は、その「分からなさ」を
うまく言葉にすることができません。
なので、もし子どもに色を聞く場面があったら、
あまり深く追いかけすぎないであげてもらえると嬉しいです。
じゃあ、どうすればいいのか
私がやってきたこと。
ここまで、
色弱の感覚や判断の難しさについて書いてきました。
では実際、
どうやって日常を過ごしてきたのか。
正直に言うと、
これさえやれば大丈夫、という正解はないと思っています。
ただ、
私自身が長年やってきて、
「これは楽になったな」と感じていることはあります。
色弱であることを、隠さない
まず前提として、
色弱であることは、何ひとつ恥ずかしいことではありません。
なので私は、
普段から近くにいる家族や友達には、
「自分は色弱だよ」と、わりと普通に伝えています。
これを言ってしまうだけで、
気持ちはかなり楽になります。
分かったふりをしなくていいし、
変に気を張らなくて済む。
実はこれが、
一番の近道だったと感じています。
分からなければ、聞く
その上で、
分からないものは分からないので、
近くにいる人に聞きます。
「これ、何色?」
「これとこれ同じ色?」
これが一番早くて、
一番確実です。
聞くことに慣れてしまえば、
特別なことでも何でもなくなります。
色以外の情報を使う
判別したいものが何かにもよりますが、
色だけに頼らないようにするのも、
自然と身についた工夫のひとつです。
・形
・位置
・並び順
・動き
・文脈
色以外の情報を組み合わせることで、
判断できる場面は意外と多くあります。
スマホのアプリを活用する
今では、これが一番助けられています。
色を判別してくれるアプリや、
色弱向けに見え方を補助してくれるアプリ。
正直、
「これが昔からあったら、もっと苦労しなかっただろうな」
と思うくらい、便利です。
無理をしなくていいし、
誰かに聞けない場面でも使える。
今の時代だからこそ使える、
とても心強い選択肢ですね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
色弱は、
何かが欠けている状態ではありません。
ただ、
色を判断するプロセスが少し違うだけです。
だからこそ、
自分に合ったやり方を見つけて、
頼れるものには頼っていくのがいいですね。
この記事が、
色弱の当事者の方にとっては
「それでいいんだ」と思えるきっかけに、
周りの方にとっては
「そういう世界もあるんだ」と知るきっかけになれば、
嬉しいです。
それでは今回はここまで。
では~


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